学会長挨拶

第33回三重県理学療法学会
学会長 小崎 琢也
小山田記念温泉病院
ご挨拶
会員の皆様におかれましてはますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
本学会は、新型コロナウイルス感染症の影響により、Web形式学会に決定しました。昨年に引き続き対面学会ができず残念ではありますが、Web形式を用いた学会は、場所を選ばず、多くの会員に対して知識や技術を発信することができる利点もあります。本学会はその長所を存分に生かし、参加者にとって有益な学会となるようなプログラムを企画しています。
本学会のテーマは「理学療法の可能性」とさせていただきました。近年、リハビリテーション分野は科学技術の発展により専門性が高まり、また多様な情報ツールによって発信力も強まりました。そのため、理学療法の重要性は一般社会においても日々認識されつつあります。今後も理学療法士の評価や治療による効果判定を科学的に裏付け、一般社会に認識されることが理学療法の可能性を高めることにつながると思います。
本学会を通して、日々の実践を見直し、有効な介入を提供していくためのヒントとなればと考えています。
特別講演は森ノ宮医療大学の工藤慎太郎先生に依頼させていただきました。工藤先生は基礎理学療法学を専門とし、バイオメカニクスや解剖学を織り込みながら研究活動をしています。この分野において著書や論文を数多く執筆しており、このテーマにうってつけの先生だと思います。この機会に会員の皆様には臨床場面における疑問を解決していただけると思いますので、多数のご参加をお待ちしております。